• 導入事例

今年度のプロポーザル準備に。ICT導入でわかった“ICT以外の重要なポイント

「紙と電話に追われる日々に、終止符を。」

―「電話が鳴るたび、作業が止まる」「欠席連絡や誰がいつ帰るかの管理と確認が大変」―
そんな日常を変えるきっかけは、指導員からの小さな声でした。
2025年2月より、蕨市の留守家庭児童指導室(以下、学童)ではパソコンとICTサービスが導入されました。導入までの経緯や導入前後の変化についてご担当の竹田様・瀧沢様にお話を伺いました。


導入のきっかけ:「パソコンを使いたい」その声が始まり

導入前の蕨市の学童では、パソコンの設置がなく、出欠管理や保護者との連絡もすべて手書きや電話によるものでした。
そのため、子どもがひとり帰りなのか、保護者によるお迎えなのか、毎日、保護者からの電話連絡等で確認し、指導員同士が共有するための紙ベースによる作業が発生し、管理も非常に煩雑でした。
指導員からは「手作業の業務が多く、子どもと向き合う時間が少ない」「FAXや紙の運用を見直したい」などの声も上がっていました。
また、保護者にも子どもが無事に学童室に登室したか、予定の時間に降室したか、知る術がありませんでした。
一方で担当としては、パソコンに不慣れな指導員が多くいることを知っていたため、ICT化を図ることで過度な業務負担になるのではないかと心配しており、導入に際して慎重になっていました。
2024年夏に指導員から「パソコンを導入したい」という声が上がったことがきっかけで、市としても以前から学童室のICT化の必要性は感じていたこともあり、導入に向けて動き出しました。

導入の進め方:正解がわからなくても、まずは一歩前へ

当初は「何を導入すれば良いのか」が分からず手探りの状態でした。
市の計画にも保育環境の充実として、保育の質の向上を図り、子育て家庭の仕事と育児の両立を支援することを掲げているため、近隣自治体や公立保育園のICT導入事例を参考に、指導員と対話を重ねながら必要な機能を絞り込みました。
また、個人情報を扱うため情報管理課にも相談し、セキュリティやネットワーク構成についても丁寧に検討を進めました。


導入の流れ

ステップ 内容
①現場の課題を可視化 手書き・電話・紙ベースの課題を整理
②情報収集(参考事例の調査) 他自治体・保育園・事業者からヒアリング
③調達サービスの検討 機能/セキュリティ/使いやすさ等を評価
④ネットワーク・端末環境の検討 LGWAN-ASP利用/MDMをインストールしたiPad導入
MDM(Mobile Device Management)
⑤現地説明・導入サポート 実機での操作説明・研修の実施・定着支援

選定の決め手:「誰でも使えること」と「利用環境のトータルサポート」

選定の決め手となったのは、誰でも直感的に使える操作性と、インフラを含めたトータルな導入支援でした。
また、パソコンやタブレットに不慣れな指導員が多い学童室で、マニュアルなしでスムーズに操作できるUI設計も高く評価されたポイントの一つです。
また、私たちが導入したのは、単なる「ICTシステム」だけではありません。

  • セルラーモデルiPadの提供(WiFi工事不要)
  • LGWAN-ASP対応でのセキュアな接続、個人情報の安全な保管
  • 現地説明会で職員に直接レクチャー

導入時に感じていた不安も、これらの支援によって軽減されました。

■ 画面イメージ


導入後の変化:「子どもが“ピッ”と通る日常」が始まった

  • 二次元コードカードで子どもが登室・降室を「ピッ!」と記録することで保護者も安心
  • 指導員の業務負担が減ることで、子どもの支援の質の向上へ
  • 非常時には一斉連絡も可能に(以前は一人ひとり個別に電話)
  • 職員からは「説明書なしでも使える」「操作が不安だったがすぐ慣れた」と好評

導入前には想像できなかった“変化”が、日々の運用の中で少しずつ実感され始めています。

キッズコネクトから学童・保育園でのICT導入を検討される方へ

今回の事例は学童での導入でしたが、保育園でも同様のご相談が急増しています。
特に保育課の方からは、以下のようなご相談を多くいただきます。

  • 機能や実績で他社と比較はできても、インフラやデバイスの整備まで手が回らない
  • 情報部門も忙しくて、相談しにくい。セキュリティは正直よくわからない
  • 機能は多くてもICTを使いこなせていないという声が近隣自治体からあがっている

当社では、ICTシステムの導入+ネットワーク環境+端末(iPad/PC)+MDM管理+現地支援まで、すべてをワンストップでご提供いたします。
さらに、導入後のサポートとして、ヘルプデスクを活用いただき、システム操作だけでなく、通信や端末のトラブルもご支援いたします。

■ ワンストップで提供イメージ

「まずは話を聞いてみたい」「保育園でも使えるのか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
まずはご相談だけでも構いません。個人情報の取り扱いやセキュリティポリシー、現場の状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。

キッズダイアリーとは

キッズダイアリーは、登降園管理・連絡帳・健康記録など、保育現場の業務を支援するICTサービスです。
保護者はスマートフォンアプリを通じて利用でき、家庭との円滑な連携をサポートします。

KidsDiaryにご興味がある方は、ぜひこちらからお問い合わせください。

キッズコネクト株式会社

所 在 地 :〒108-6215 東京都港区港南2‐15‐3 品川インターシティC棟
URL: https://www.kids-connect.jp/
設 立:2019年10月
資 本 金:1,000万円
事業内容:自治体ICT「キッズコネクト」開発・運用、保育ICT「KidsDiary」開発・運用
代 表 者:代表取締役 髙石 尚和